幻想に遊ぶ人々 ―アルマイトの栞 vol.220
これを書き始めた今は、2015年の12月なのだけれど、書き終わる頃には年が明けているだろうと思うノロマぶりで、こんな状況で記す挨拶をどうしたら好いのか悩むが、ともかく、2015年もTetra Logic Studioを支えて頂き、ありがとうございました。そして、早速なのですが、2016年もTetra Logic Studioを宜しくお願いします。今は、いつですか?。自分でもワケが判らない最近のノロマな状況の原因の一つは、ちくま文庫の東雅夫『日本幻想文学事典
』をふと読み始めてしまったからで、それが遅々として読み進まず、よくよく考えれば、本書は「事典」で、事典を通読しようとする自分が阿呆なのだと気付く。


近頃、いつも以上に酷く出不精な状態に陥ってる自分を「ロケハンへ出掛けましょう」と誘ってくれる有り難い人も居るのであって、どこへ連れ出されるのか判らないままに付いて行くと、百貨店の屋上の遊園地に辿り着き、こんな場所にポツンと存在する観覧車にトキメク自分だから、「ステキだ」と反射的にカメラを向けてしまうわけだが、それにしたって、なんで観覧車のゴンドラに「火災予防運動実施中」などと云う無粋な文言を貼り付けてしまったのかと悩まざるを得ず、9台のゴンドラと「火災予防運動実施中」の9文字の数の一致だけが理由なのであれば、「地獄の沙汰も金次第」と貼っても構わないことになる。
なぜ『月刊「ムー」2015年10月号』などを読んでいるのかと云うと、それは『月刊「ムー」2015年10月号』を頂いてしまったからなのであって、くださった人が何を目論んでいるのかは定かでなく、本誌の記事の中に、何か切実に知って欲しい事柄でも書かれているのかも知れないけれど、そうだとしても、どの記事なのか目次を見ただけでは自分に心当たりが無いので、すると、最初のページからキチンと読み進めなければならず、つい熟読してしまうのだったが、まさか、「別冊スペシャル付録 ヴードゥー魔術精霊のシンボル」をプレゼントしてくださったのだとしたなら、それでワタシにドウしろと云うのか。
