Tetra Logic Studio|テトラロジックスタジオ

建築・舞台芸術・映像を中心に新しい創造環境を生み出すプラットフォームとして結成。プロジェクトに応じて、組織内外の柔軟なネットワークを構築し活動を展開。

喋り合うなら ―アルマイトの栞 vol.172

昨年の、たしか10月末頃、新潮選書の刊行予告で鶴見太郎著『座談の思想 』を目にして、そこに記された目次に驚いた。そもそも「座談には著作物よりも思想の本質が現れる」と考えて「座談とは何か」を追い掛け始めた著者の着眼点にビックリした。座談会ばかりを調べようと思い付く発想が、マトモではない。目次には細かな小見出しが89項目も記され、それを見ただけで興味津々となった。いきなり「岩倉使節団の欠落点」である。幕末に、何か起きたのだ、「座談」史的に。最も気になった項目は第三部の中ほどだ。「言い出せないが、何かそこにある」。本文も読まぬうちに「絶対に、何かあるよな」と賛同してしまった。

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いろいろ届くので ―アルマイトの栞 vol.171

2014年もTetra Logic Studioを宜しくお願いします。年末には知人から、多過ぎるとしか思えない量の餅を頂き、ありがたいことだ。宅配便で届いた餅の箱は妙に大きく、厳重にガムテで梱包してあった。風邪気味でグタグタだったが、餅を放置するとロクなことはないので、箱を開けた。大量の餅の他に、蜜柑、リンゴ、そして、なぜか醤油。「日本の近代文学」めいた年末の差し入れで、自分は「東京の下宿で売れない小説を書いてる売れない小説家」だろうか。そんな妄想を抱いたら、箱の底から干し柿が二つ現れた。こうなると、日記帳に万年筆で俳句でも詠むべきではないかと思うが、日記帳も万年筆も持っていない。

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