Tetra Logic Studio|テトラロジックスタジオ

建築・舞台芸術・映像を中心に新しい創造環境を生み出すプラットフォームとして結成。プロジェクトに応じて、組織内外の柔軟なネットワークを構築し活動を展開。

不意にパンクを思う ―アルマイトの栞 vol.155

出し抜けに、と云うか、やにわに、と云うか、とにかく何だか判らないが、突然に思ったのである。「あのエンディングの曲はパンク・ロックでも好かったのではないか、たとえば『毛皮のマリーズ』のような」。それを独り言で口走ったとして、仮に誰かが自分のそばに居ても、ほぼ確実に意味不明で、なぜなら自分はヘッドフォンで「毛皮のマリーズ」のアルバムを聴いている最中だったからだ。スピーカから音を出していれば、そばに居合わせた誰かも「ああ、こんな感じの曲ね。で、何が?」とでも相づちを打ってくれるかもしれないが、ヘッドフォンと云うやつは、えてして人を「寝言じみた独り言を口走る者」にする。

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意図していない ―アルマイトの栞 vol.154

方向性を手探りのまま動画で何か創ろうとすると、偶然に「イイ感じの円形の虹」が出たりするので、困ったものだ。晴れるのを待つ「天気待ち」は屋外ロケに付きものだが、「虹待ち」と云う話を、知らない。動画に限らず、「特殊な効果」ほど、狙って旨くいく場合は少なく、そうかと思うと、つい自分の不注意で、描きかけの絵の上に大胆に垂らしてしまった絵の具がキレイだったりして、それも困ったものだが、「キレイ」の前において、作り手は無力である。その偶然を認めるしかない、と云うか、「自分の画力」とか全く関係無いわけで、極めて好都合このうえない。そして、「狙った」と必ず云う。

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