Tetra Logic Studio|テトラロジックスタジオ

建築・舞台芸術・映像を中心に新しい創造環境を生み出すプラットフォームとして結成。プロジェクトに応じて、組織内外の柔軟なネットワークを構築し活動を展開。

サブカルチャー図書 ―アルマイトの栞 vol.65

朗読劇を控えた連休の初日に劇作家の宮沢章夫さんに会ったのだった。本を数冊お貸ししていたのを返して頂いたのである。1968年に澁澤龍彦の責任編集で刊行された雑誌『血と薔薇』の復刻版と『ユリイカ』や『太陽』などのバックナンバーで、いずれも特集テーマは「澁澤龍彦」。宮沢さんが早大で担当している授業「サブカルチャー論」の資料としてお貸ししてからたぶん二年が過ぎ、今度は僕の方で必要になったので返して頂いたのだが、なにせ宮沢章夫さんは図書館で借りた本を30年間返さなかった人である。一冊の漏れも無く返却されたのは奇跡ではないか。ちなみに、宮沢さんは30年後に図書館へ本を返しに行ったら、図書館が無くなっていたそうだ。こうした場合の本の扱いはどうなるのでしょうか。

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朗読の秋 ―アルマイトの栞 vol.64

8月が終わっていた。なにやらテント劇場に憑かれたような夏だった。黒テントのテント劇場公演が終わった後に他のテント芝居を観に出掛けたり、とにかくテント劇場に縁のある夏だったのだが、秋めいてきて今度は子ども向け朗読劇である。場所は「横浜人形の家」。「任侠の家」ではない。『網走番外地』を朗読するわけではないのだ。むしろ僕としては鈴木清順が監督した『東京流れ者』の方が好きなのだが。なんの話をしているのだ。朗読劇の話だ。「横浜人形の家」でアンデルセンの『人魚姫』と諸々の朗読劇である。

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