Tetra Logic Studio|テトラロジックスタジオ

建築・舞台芸術・映像を中心に新しい創造環境を生み出すプラットフォームとして結成。プロジェクトに応じて、組織内外の柔軟なネットワークを構築し活動を展開。

揺れる時間 ―アルマイトの栞 vol.68

091129.jpg つい先日、いとうせいこうさんの話を伺う機会があったのだが、そこで衝撃的なことを知った。「昔のドンカマは揺れている」。事情のわからない人には「何を云ってるんだ」と怪訝な顔をされそうな一言である。「ドンカマ」とは音楽を演奏したりレコーディングする際にガイドとなるリズム音のことで、リズムマシンなどで機械的に鳴らしている。「デジタルなメトロノーム」とでも云えば解りやすいだろうか。ちなみに「ドンカマ」は'60年代にコルグが製造販売していたリズムボックスの商品名「DONCA MATIC」が語源だった筈で、それが業界用語になった。そのドンカマが「昔は揺れてた」らしい。てっきりデジタルなジャストビートだとばかりに思っていたのだが、そうではなかったのである。

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60字 ―アルマイトの栞 vol.67

あるところから原稿を頼まれて、劇団黒テントの『新装大回転玉手箱』テント劇場公演の話題を書いた。原稿を頼まれたのは10月始めで、締め切りは10月末だった。「4,800字から6,000字くらいでお願いします」とのことだ。「締め切りまで一ヶ月はある。余裕だ」と思ったのがいけなかった。原稿を頼まれて3日目くらいに少し書き始めた。さほど悩むでもなく書き始め、800字くらい書いたところで「これなら大丈夫。すぐ終わる」と思った。これがさらにいけなかったのだ。たかをくくってそこで原稿を放ったらかしにしてしまい、気がついたら10月の最終週になっていた。

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