Tetra Logic Studio|テトラロジックスタジオ

建築・舞台芸術・映像を中心に新しい創造環境を生み出すプラットフォームとして結成。プロジェクトに応じて、組織内外の柔軟なネットワークを構築し活動を展開。

ふらふら追う ―アルマイトの栞 vol.188

フラフラとタワレコへ入っては、そのバンドのCDが置かれた棚の前を行きつ戻りつし、amazonへアクセスしては、そのバンドのアルバムを試聴し、そんなことを何ヶ月も繰り返した挙げ句に、「ドレスコーズ」の2ndアルバム『バンド・デシネ』をamazonで注文し、しかもDVD付きの初回限定盤に手を出し、のみならず、どうせならと、1stアルバム『the dresscodes』も「カートに入れる」をクリックしてしまい、これもDVD付きの初回限定盤を選んでしまう自分が居て、明らかに、ここ数ヶ月ばかり続いたamazonの「地道な誘惑」に完全に敗けた、と云うか、見事に転がされているが、コトの発端の責任は自分にある。

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顔を探す ―アルマイトの栞 vol.187

やはり、それほどまでに論じたい人が多いテーマだったのかと思わざるを得ない雑誌ユリイカの臨時増刊『総特集 イケメン・スタディーズ』をパラパラと眺めれば、ここぞとばかりに「イケメン」の容姿に関する議論や考察が繰り広げられ、人の顔を取り挙げたうえで縦横無尽に論を説き起こす内容は、ナンシー関さんの『小耳にはさもう』以来の快挙ではなかろうかと勝手なことを考えたりしたが、何の根拠も在るわけではなく、ナンシー関さんの彫った「消しゴム版画の滝沢秀明」を思い出しただけだ。そして、ちょうど「どこかにイケメンは居ないか」と探している最中でもあるのだが、決して私的な動機からではない。

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小さな紙片 ―アルマイトの栞 vol.186

持ち歩かなければいけないIT機器の類が小さくなったり、薄くなったりすることは、不要なモノまでカバンに入れて出掛けがちの自分みたいな者からすれば嬉しいけれども、機器の小型化につれて、その取扱説明書も小さくなる状況は、どんな狙いがあってのことなのかと思うわけで、あまりに小さい取扱説明書を紛失させそうな不安に悩まされ、室内であろうと足許に落とせば、知らぬ間に掃除機で吸い込む恐れもあり、どこが安全な保管場所なのか考えていたら、靴のヒール部分に収まりそうなサイズだと気付き、きっと多くのスパイも同じ悩みから靴のヒールの中に暗号文をしまおうと決めたのに違いない。

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