カメラと川口の日 ―アルマイトの栞 vol.52
先々週の終わり頃から、なんだか毎日のように外に出かけては誰かに会っている。どうやら忙しいらしい自分だ。29日の火曜日は『川口百景』の打ち合わせで川口に出かけた。昼前にウチを出て、夜の11時過ぎまで川口に居たわけで、つまりこの日は「川口づくし」だった。それで、せっかくこの仕事で川口に行くのならと思い、デジカメを持って出かけた。何か川口らしいものとか、面白い光景がないものかと思ったわけだが、いきなり駅の看板にカメラを向けてしまった。たしかにこれは「川口にしかないもの」だ。しかも純粋な「川口」だ。「会津川口」でもなければ「岩手川口」でもないし、ましてや「越後川口」とか「伊勢川口」でもないのだ。潔いまでにキッパリと「川口」である。清々しいじゃないか。しかし、駅の看板も時代と共に随分と製品デザインが変わったな。これも明らかに「歴史」の移り変わりだ。