鈴木一琥さん公演『3.10~10万人のことば』は二日間3公演の全てが満員御礼で楽日を迎えました。御来場頂いた皆さま、ありがとうございました。また、事前予約でほぼ満席だったため、当日券の発行をお断りせざるを得なかった方々には失礼を致しました。
限られた設備と環境の会場で舞台作品を上演する側に立つと、今さらながらに「はじめての理科」の様相になる。今回の舞台照明を頼まれて、ギャラリー・エフの照明器具を扱った当初、一琥さんをはじめ誰しもが口にしたことは「もっとピシッと明かりを絞れないかな」だった。備品の作品展示用スポットライトは光が拡がってしまう。それをどうにかして絞り込んだ輪郭の明かりに出来ないかと、アタマの中で連想ゲームを始めたら、「望遠鏡はどう?」と聴こえた気がした。「耳の中の小人が云うのね」などと騒ぎ出したら、ことである。