演者は一人 ―アルマイトの栞 vol.201
照明を担当して6回目の鈴木一琥さんダンス公演『3.10 10万人のことば』は本番までの残り時間も少ないのだが、毎年のように照明のアイデアで悶々とし、なにせ毎年の作品テーマは同じで、期日も同じで、会場も浅草のギャラリー・エフで、ヘタをすれば「年中行事」みたいなマンネリに陥りそうで、とは云え、照明だけが新規なことを試みてもマズイだろうから、ここらで一琥さんが「今年は踊りに『ようかい体操第一』を採り入れます」とか大胆な宣言でもしてくれれば、照明のコンセプトも「ヨーでる ヨーでる」な感じで決まりじゃないかと思うものの、それはそれで何をすれば好いのか全く不明ではある。