Tetra Logic Studio|テトラロジックスタジオ

建築・舞台芸術・映像を中心に新しい創造環境を生み出すプラットフォームとして結成。プロジェクトに応じて、組織内外の柔軟なネットワークを構築し活動を展開。

発掘への道 ―アルマイトの栞 vol.223

全くもって思いもしなかった研究テーマも在るものだと、つい唸らざるを得なかったのは、『共産テクノ ソ連編』なる書籍が刊行されると知ったときで、初めてタイトルを耳にした際には、「協賛と提供」と聞き誤ったほどなのであって、つまり、それほど、盲点を突いたような研究テーマが「共産テクノ」であり、そんなテーマに取り組む著者の四方宏明さんは、自らを「音楽発掘家」と称しており、そんな肩書きすら初めて目にするわけで、その肩書きの意味するところは「あまり世に知られていない音楽を見つけては紹介する人」かと思うが、そう文字に書いてみて、ふと思った。ワタシも、それになりたい。

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邪魔する二助 ―アルマイトの栞 vol.222

「あ、キミみたいな人が、きっと気に入る感じだな」と人から薦められたのは、小説家の尾崎翠で、その名前こそ知っているものの、未読の作家だったから、ともかく河出文庫の『第七官界彷徨』を手に入れ、全く未知の世界へ足を踏み入れる心持ちで本を開くと、その冒頭の書き出しは次のごとくである。「よほど遠い過去のこと、秋から冬にかけての短い期間を、私は、変な家庭の一員としてすごした。そしてそのあいだに私はひとつの恋をしたようである」。いきなり「恋」などと書かれて、危うく本を取り落とすところだった。自分のような者が読んでも構わないのか、おおいに不安がよぎるわけである。

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クイズと探し物 ―アルマイトの栞 vol.221

とりたててクラシック音楽のファンではないのだけれど、クラシックのCDも多少は持っており、かなり久しぶりに『「タンホイザー」序曲 / ワーグナー名演集』を聴かなければいけないような事態になって、ともかく聴く必要があった曲は、冒頭に収録された『歌劇「さまよえるオランダ人」序曲』で、それを聴く原因を作ったのは、突然に届いた携帯メールである。「さまよえるオランダ人の曲だと思って聴きなおしたのだけど、どうやら違ったみたいで、一晩に亘って考え込んで、やっと思い出せました。さて、正解は何だったでしょうか?」。一見、相談か質問を装ったメールだが、どう考えても、クイズだ。

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幻想に遊ぶ人々 ―アルマイトの栞 vol.220

これを書き始めた今は、2015年の12月なのだけれど、書き終わる頃には年が明けているだろうと思うノロマぶりで、こんな状況で記す挨拶をどうしたら好いのか悩むが、ともかく、2015年もTetra Logic Studioを支えて頂き、ありがとうございました。そして、早速なのですが、2016年もTetra Logic Studioを宜しくお願いします。今は、いつですか?。自分でもワケが判らない最近のノロマな状況の原因の一つは、ちくま文庫の東雅夫『日本幻想文学事典 』をふと読み始めてしまったからで、それが遅々として読み進まず、よくよく考えれば、本書は「事典」で、事典を通読しようとする自分が阿呆なのだと気付く。

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サークルでチーズ ―アルマイトの栞 vol.219

なぜだか判らないけれど、ここのところ頻繁に本を頂き続けており、もしかすると周囲の人々から「もっと本を読め」と無言の叱責をされているのかもしれず、ついに読まねばならない本が言語学者ヤコブソンの著書などと云うところにまで行き着き、いったい何故に平凡社ライブラリー『ヤコブソン・セレクション 』を課題図書のごとく渡されるのかと途方に暮れつつ本を眺めてみれば、カバーに巻き付いた帯の背には「生涯アヴァンギャルド」と記されており、なにやらタダごとではない気がして、これが「生涯現役」だったら無視するが、「生涯」が「アヴァン」で「ギャルド」なんである、よく判らないが。

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