装画もやります ―アルマイトの栞 vol.27
以前、「装丁の仕事を引き受けた」と書いたが、その仕事が本格的な製作作業に入っている。「装丁」と云うよりも、正確に云えば表紙と全10章の各章扉の装画製作だ。著者の「M先生」と書いていたのは溝口明則さんのことで、日本建築史・東洋建築史を専門とされている研究者である。アンコールワットの修復にも関わっている方だ。装画をさせていただく著書のタイトルは『古代建築技術における数の世界』。「数」は「かず」と読まずに「すう」と読んでください。このタイトルも様々な意見があったのだが、おそらくこれで最終決定になりそうな様子である。出版社は鹿島出版会。で、チマチマと絵を描き続ける夏なのだ。