相性との相談 ―アルマイトの栞 vol.150
時折、なんとなく適当なページを開いてパラパラと眺め読みしたくなる本が幾つか在り、その種の本は、とりたてて読みたい本が無い場合にカバンへ入れて持ち歩きたくなるもので、ましてや、新幹線などで長時間の移動をしなければいけない時の暇つぶしが何も見付からない場合は、その種の本が絶対に必要なのだが、その「なんとなく」にも一応は「気分」が影響し、何冊かの「その種の本」から気分に応じて選ぶことになる。すると、自分にとって心配なのは、「なんとなく適当なページを開いてパラパラと眺め読みしたくなる本」の中に『国宝 阿修羅展』の図録が存在することだ。外出の友としては、サイズが悩ましい。