Tetra Logic Studio|テトラロジックスタジオ

建築・舞台芸術・映像を中心に新しい創造環境を生み出すプラットフォームとして結成。プロジェクトに応じて、組織内外の柔軟なネットワークを構築し活動を展開。

備品には予備 ―アルマイトの栞 vol.19

いろいろ事務的な仕事もあるので、銀行だの郵便局だのにも行かなければならない。いずれも徒歩10分圏内なので、散歩気分で出掛けるのが常である。大抵はそのついでに何か個人的な買い物をしたり、行きつけのカフェで珈琲を飲んだりして戻って来る。出掛ける前に用事の確認をして、時にはメモなどを書いて、抜かりの無いように出掛けるわけである。今日はプリンタのブラックインクが切れてしまったが、ここでも抜かりは無い。予備のカートリッジはまだ二つある。「さすがだ」と自分を褒めてみたりする。そして郵便局をはじめとして幾つかの用をするべく出掛けたのである。

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音楽媒体はどこへいく? ―アルマイトの栞 Vol.18

CDが聴けない。突然なのだが。オーディオの調子が悪いのである。今に始まったことではなく、もう一年近く前からだ。購入して10年ほど経つコンポだから、そろそろ寿命なのかもしれない。そもそもこのオーディオの調子じたいが悪くなったのはもう何年も前からだ。一番最初はMDデッキの様子がおかしくなった。その次はカセットテープである。過去に自分で作った曲のデモテープをMDにまとめようとしたら双方が完全にイカレてしまったのだ。

随分と時間を掛けてシンセサイザーで打ち込んだ自分の曲が、もう聴けないのである。MDデッキはディスクを認識しない。カセットデッキに至っては、僕のデモテープを呑み込んだまま開かない。オーディオの電源を入れる度に中でカセットテープが外に出ようと数回暴れるのだが、デッキはそのテープをくわえ込んだままである。こんな状態がもう数年は続いている。

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河童の劇場 ―アルマイトの栞 vol.17

「河童の劇場」である。何がって、それは「アルマイトの栞」のvol.16を見てください。学生が選んだのは芥川龍之介の『河童』だったのである。意外だったなあ。絶対に『銀河鉄道の夜』に向かうだろうと思っていたのに。まあ『銀河鉄道』は読者にかなりの想像力を要求するからね。その種の「力」があまり無い人にとっては『河童』の方が読みやすかったのかもしれない。それでともかく、『河童』を上演する空間を考えなければいけないわけだ。

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読書の始まり ―アルマイトの栞 vol.16

最近、何人かの人から「Tetra Logic Studioはいろんなことをする会社なんですね」と云われた。そうなんです。いろんなことをしてるんです。で、どうやら今度は本の装丁である。この春まで家政学院にいらした建築史家のM先生が本を出されることになって、その装丁をやらせてもらえそうな話になっている。装丁と云う仕事も以前から興味を持っていたので、嬉しい限りだ。Tetra Logic Studioで担当した装丁の本が書店に並ぶのなら何だか小躍りしたくなるじゃないか。

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サイン探偵団 ―アルマイトの栞 vol.15

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一昨年、いろんな経緯があって劇場の中にある諸々のサインを調べて回った。サインと云っても有名人のサインではなくてですね、トイレのサインとかそう云うやつ。ピクトグラムや文字のサイン、スタッフの貼った貼り紙やらテプラの注意書きまで調べて回ったのである。まあ少し堅い云い方をすれば「劇場におけるサイン表示の標準化の研究」と云うわけで、つまりは劇場のサイン計画の話である。遠くは富山まで出掛け、全部で8つの劇場を回ったのだが、何だかトンデモナイことに手を染めたものである。開けてはいけない箱のフタを開けた気分。僕が手を出す研究テーマはいつだってこうなるのである。

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