Tetra Logic Studio|テトラロジックスタジオ

建築・舞台芸術・映像を中心に新しい創造環境を生み出すプラットフォームとして結成。プロジェクトに応じて、組織内外の柔軟なネットワークを構築し活動を展開。

笑える音楽 ―アルマイトの栞 vol.24

070729.jpg iTunes Storeを徘徊していてトンデモナイものを見付けてしまった。ラテンである。「セニョール・ココナッツ」と云う南米を中心に活動しているラテンバンドだ。ラテンであることじたいはとくに「トンデモナイ」わけではない。問題は彼等がYMOをカバーしている点である。ラテンアレンジのYMOだよ。想像すら出来ない。で、この『プレイズYMO』ってアルバムを試聴した。爆笑である。

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泣けるマンガ ―アルマイトの栞 vol.23

大学の前期の授業はともかく終わった。夏休みである。妙に嬉しい。小学生の頃、終業式が済んで「いざ夏休み」と云う時、目の前には無限に拡がる自由と青空があった。もうあの気分を味わうことはないけれど、とにかく今は嬉しい。「仕事をしよう」とか思ってしまう。いろいろすることがあるんだ。

しかしである。よく試験前になると何度も読み返したマンガを読みたくなってしまうように、本に手が伸びてしまったのである。よりによって「活字上下二段組み、700頁」の本に手が出たのがいけない。荒俣宏の本である。高校生の頃にはまった『帝都物語』の続編が刊行されて、即座に買ったのがよくなかった。敬愛するイラストレーター丸尾末広の表紙装画にも惹かれた。知らない人のために説明すると、『帝都物語』は明治末年から話が始まり、帝都東京の破壊を目論む陰陽術師とそれに挑む人々の闘いが描かれており、日本SF大賞を取った作品で、嶋田久作の主演で映画にもなった。歴史上実在する有名人たちが出てくるところも面白いのだが、建築や都市計画に興味を持つ人は絶対読むべきだと高校生の頃に思った。新たに刊行された『新帝都物語』は幕末の話である。いま、無意味なまでに新撰組とかに詳しくなっている。まあ詳細はWikipediaの『帝都物語』の項目でも見てください。

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冗談だというのに ―アルマイトの栞 vol.22

電子メールが登場してから、かなり仕事のしかたが変わったように思う。それまでは電話かファクスか郵便だったからね。微妙にリアルタイムのような、そうでないような電子メールって道具の登場は何だか不思議な気がしたものである。最初にメールを導入したのは10年近く前のことで、その頃のMacにはメールソフトもブラウザも入ってなかったので、自前でソフトを購入した。EUDORAってソフトである。これをかなり長い間使っていたので、その後Macを買い換えても新しいバージョンのEUDORAを手に入れていた。そもそもダイアルアップの時期が長かったんだな。時代である。

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答えられないこともある ―アルマイトの栞 vol.21

大勢の人前で話をしなければならないことが頻繁にある。そりゃあ大学で教員などをやっていれば当然のことで、毎週のように学生を前にして喋っている。こう云う仕事をしてもう随分の時間が経つ。過去に大学受験予備校の英語講師をして飢えをしのいでいた時期もあるので、かれこれ10年は越えている。その間に何も変わらないなと思うのは、生徒や学生たちがまず滅多に質問をしてこないと云うことだ。特に、こちらから「質問は?」と尋ねたときほど彼等は無言である。まあ授業で見られる光景としては珍しいことではない。

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会話の身体 ―アルマイトの栞 vol.20

子どもの頃から社交辞令的な会話が苦手である。いや、社交辞令的な会話に長けた子どもなんて可愛げがない。子どもは天衣無縫で好いのだ。「どんなかんじにする?」と尋ねる床屋のおじさんに「ウルトラマンみたくして」と云っても許されるのである。モヒカン刈りだよ、それ。大人は云わないほうが好い。人は成長の過程でいつしか社交辞令的な会話や振る舞いを身に付けるのである。しかし、どうも自分はそれを身に付け損なった気がする。

さほど面識の無い、会えば会釈をする程度の間柄の人から「暑いですねえ」などと云われる。そこで素直に「そうですね、蒸しますね」とでも返せば好いものを、そのコトバがすぐに出ないのである。「そんなに暑いかな」とか思ってしまうのだ。子どもだったら「ウチはボーナスでクーラーを新品にしたよ」と口走っても許されるだろう。だがこちらはもう30代半ば過ぎである。そんな非礼な返事も出来ないではないか。となると、一瞬口ごもって「暑いですね」とか云って会釈をしたり精一杯の作り笑いなどをすることになる。なんでもっと自然に出来ないのか。

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