Tetra Logic Studio|テトラロジックスタジオ

建築・舞台芸術・映像を中心に新しい創造環境を生み出すプラットフォームとして結成。プロジェクトに応じて、組織内外の柔軟なネットワークを構築し活動を展開。

音楽媒体はどこへいく? ―アルマイトの栞 Vol.18

CDが聴けない。突然なのだが。オーディオの調子が悪いのである。今に始まったことではなく、もう一年近く前からだ。購入して10年ほど経つコンポだから、そろそろ寿命なのかもしれない。そもそもこのオーディオの調子じたいが悪くなったのはもう何年も前からだ。一番最初はMDデッキの様子がおかしくなった。その次はカセットテープである。過去に自分で作った曲のデモテープをMDにまとめようとしたら双方が完全にイカレてしまったのだ。

随分と時間を掛けてシンセサイザーで打ち込んだ自分の曲が、もう聴けないのである。MDデッキはディスクを認識しない。カセットデッキに至っては、僕のデモテープを呑み込んだまま開かない。オーディオの電源を入れる度に中でカセットテープが外に出ようと数回暴れるのだが、デッキはそのテープをくわえ込んだままである。こんな状態がもう数年は続いている。

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河童の劇場 ―アルマイトの栞 vol.17

「河童の劇場」である。何がって、それは「アルマイトの栞」のvol.16を見てください。学生が選んだのは芥川龍之介の『河童』だったのである。意外だったなあ。絶対に『銀河鉄道の夜』に向かうだろうと思っていたのに。まあ『銀河鉄道』は読者にかなりの想像力を要求するからね。その種の「力」があまり無い人にとっては『河童』の方が読みやすかったのかもしれない。それでともかく、『河童』を上演する空間を考えなければいけないわけだ。

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読書の始まり ―アルマイトの栞 vol.16

最近、何人かの人から「Tetra Logic Studioはいろんなことをする会社なんですね」と云われた。そうなんです。いろんなことをしてるんです。で、どうやら今度は本の装丁である。この春まで家政学院にいらした建築史家のM先生が本を出されることになって、その装丁をやらせてもらえそうな話になっている。装丁と云う仕事も以前から興味を持っていたので、嬉しい限りだ。Tetra Logic Studioで担当した装丁の本が書店に並ぶのなら何だか小躍りしたくなるじゃないか。

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サイン探偵団 ―アルマイトの栞 vol.15

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一昨年、いろんな経緯があって劇場の中にある諸々のサインを調べて回った。サインと云っても有名人のサインではなくてですね、トイレのサインとかそう云うやつ。ピクトグラムや文字のサイン、スタッフの貼った貼り紙やらテプラの注意書きまで調べて回ったのである。まあ少し堅い云い方をすれば「劇場におけるサイン表示の標準化の研究」と云うわけで、つまりは劇場のサイン計画の話である。遠くは富山まで出掛け、全部で8つの劇場を回ったのだが、何だかトンデモナイことに手を染めたものである。開けてはいけない箱のフタを開けた気分。僕が手を出す研究テーマはいつだってこうなるのである。

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演劇のコトバ ―アルマイトの栞 vol.14

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告知を兼ねて書くけれど、またまた黒テントを手伝っているのである、Tetra Logic Studioは。早稲田大学のキャンパス内にある演劇博物館で『劇団黒テント39年の足跡~終わりなき旅~』と云う企画展示をやる。正確には既に一次展示を3月から演博の3階廊下だけを使ってやっていて、6月1日からはこれに展示室を使った二次展示が加わり8月5日まで続くスケジュール。この二次展示の展示計画を頼まれたのである。なにか面白い展示内容にしたいと思っているのだが、まあお愉しみと云うことで、ここに詳しく書くのはやめよう。だから、もし足を運んでくれる人が居るのなら6月1日以降がお薦めである。

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