Tetra Logic Studio|テトラロジックスタジオ

建築・舞台芸術・映像を中心に新しい創造環境を生み出すプラットフォームとして結成。プロジェクトに応じて、組織内外の柔軟なネットワークを構築し活動を展開。

「尺」と「終わり」 ―アルマイトの栞 vol.122

編集中の映像に、やはり曲を付けたいシーンが出て来てしまうわけで、自分でチマチマと音を並べ始めてしまった。気の向くまま音を並べているうちに、ふと思った。「この曲はどのようにして終わるのか」。自分で作り始めておきながら、無責任な疑問である。とりたてて何の計画も描かずに、ボンヤリと音を鳴らし始めた自分が悪い。まるで「即興歌」だ。「唄って」はいないけれど。となると、「即興演奏」とか「インプロヴィゼーション」などとカッコイイ呼び方をしたくなるが、やはり実態は「即興歌」であるらしく、『カメルーン・ピグミーの音楽』の収録曲を思い出した。どの曲も、なんとなく始まり、なんとなく終わる。「子守歌」は、子どもが寝付いたらエンディングなのだ。

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色の残し方 ―アルマイトの栞 vol.121

鈴木一琥さんのダンス公演『3.10』はどうにか終演。御来場頂いた皆さま、ありがとうございました。それにしても、照明の色が気付けば赤系統ばかりになっていた。「意識的に無意識」な照明プランを作ったら、そのようなことになった。どうも、放っておくと自分は赤系の色を選ぶ傾向にあるらしいのだが、『3.10』公演の一週間ほど前に映像作家のOさんと一緒に作業した映像編集が影響したような気もする。半村良さんの作品にちなむ場所を歩いて撮影した映像をコラージュ風に編集することを試みる中で、赤系統の色だけを残すシーンを混ぜてみたりする実験を延々と繰り返していたのだ。気付かぬうちに映り込んでいた派手なピンク色の家がいきなり目立ったりする。どんな趣味の家なのか。

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希望の装備 ―アルマイトの栞 vol.120

公演本番の一週間前になって告知めいたことを書くのもどうかと思うが、今年もTetra Logic Studioは鈴木一琥さんのダンス公演『3.10 10万人のことば』の舞台照明を担当します。この公演の照明を担当するのは今年が三回目だ。会場となるギャラリー・エフのサイトの公演案内には昨年の舞台写真が掲載されて居り、写真家のダイトウノウケンさん撮影のカラー写真を最初に見たとき、驚くほど美しいその光景に、多重露光の写真なのかと思ったが、どうやらそれは自分たちが作った明かりで、自分たちの手掛けた照明を一年後に見て自分で感動すると云う、えらくマヌケな状況である。見えないのですよ、公演中の舞台が、自分の作業位置からは。

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