延長コードの気持ち ―アルマイトの栞 vol.109
鈴木一琥さんダンス公演『龍の声』は無事に終演。御来場頂いた皆さま、ありがとうございました。それにしても、舞台の世界に踏み入って随分と長い時間が経つが、今回の『龍の声』ほど自分を不安に陥れた公演は他に例が無い。不安のタネには事欠かず、その先頭に現れたのが、電気容量だ。公演会場の第五福竜丸展示館は劇場ではないのだから、舞台照明などを前提とした電気容量を備えているとはハナから期待していない。とは云え、どの程度の容量なのかを知らないのもマズイので、一琥さん経由で確認をした。一琥さんからの返事は「15アンペア」だった。信じがたい少なさに疑念を抱き、現地でブレーカボックスを覗くと契約量は150Aだった。ダンサーに電気のことを尋ねてはいけない。

どれほどジタバタしたところで、本番の9月23日(金)が一週間後に迫った鈴木一琥さんの『
鈴木一琥さんのダンス公演『
去年の3月が終わる頃、ダンサーの鈴木一琥さんが新しいダンス作品『
深夜まで営業しているスーパーの閉店近い時間は、総菜売り場になぜアジフライばかりが売れ残ったりするのだろうか。値引きシールを貼られてもなお売れ残って並んでいるのがアジフライばかりとなれば、こちらも選択の余地が無いので棚に近付く。アジフライの包装パックを一つ手に取り、ラベルを見る。「えびフライ」。自分が何を見ているのか判らなくなった。そこに並んだ全てのアジフライが「えびフライ」だ。何が起きたと云うのか。
