気が付けばアッと云う間に新しい一年が始まっていた。今年もTetra Logic Studioを宜しくお願いします。このサイトでも紹介してきたけれど、年末に幾つかの仕事が実りを結んだ。その一つに雑誌「STAGING」No.15の刊行も加えておかないといけない。これは僕が今までフリーで受けてきた仕事の一つで、監修や巻頭連載の原稿を書いているのだけど、今号からはTetra Logic Studioとして協力をしている。まあ、雑誌として何か劇的な変化があったわけではないが、「関わり方が変わった」と云う舞台裏の事情である。
装画を担当させて頂いた溝口明則さんの著書『数と建築―古代建築技術を支えた数の世界』が今月の5日に全国の書店に配本となった。晴れて出版だ。何だかとにかく嬉しい。表紙の絵も、各章の扉の絵も満足のいくものが描けた。表紙の絵は確定するまでに幾つもの絵を描いたが、最終的には自分が一番納得のいくものが描け、またその絵を溝口さんや鹿島出版会のKさんも気に入ってくれたので、とても好い結果に落ち着いたと思っている。出版社の社内でも評判は好い様子。僕自身の一番根源的なスタイルの絵を評価してもらったのは何より嬉しいことだ。
何事も考えることと行うことの間には大きな溝がある。けれどもその溝を軽々飛び越える人がいる。 先日お会いした札幌のNPO法人コンカリーニョの理事長の斉藤さんは、その飛び越える人である。
コンカリーニョは、札幌の西の琴似駅の前に位置する2つの小劇場の運営に関わり、コンテンポラリーダンスを中心に、意欲的な活動を行っている。 このコンカリーニョの核心は、自分達でお金を集めて、劇場を立ち上げようと言うところだ。詳細な経緯はweb等で見て頂ければ良いかと思うし、実際に足を運ばれるとなお実感するだろう。