芝居から公演にすることの難しさ。「ミチユキ→キサラギ01」 ―発見する場所11
今来年の2月に向けて、ある公演にプロデューサという形で関わっている。 公演名は、「ミチユキ→キサラギ」。劇都仙台の第10回プロデュース公演である。 劇都のプロデュース公演は96年から行われているが、ここ数年は少し内容を変えて展開してきている。 仙台市で6年前から行っているプロジェクトに仙台劇のまち戯曲賞(審査委員 井上ひさし、平田オリザ、宮田慶子等)というのがある。そこでの大賞作品を翌年公演化するのがプロデュース公演となっている。
今回はその3回目で、作品は新進気鋭の中澤日菜子さんの「ミチユキ→キサラギ」。 演出家も6月に行われた全国公募で選ばれた、福島の満塁鳥王一座主宰の大信ペリカンさん。 その後、キャスト、スタッフ陣の決定、北上さくらホールと七ヶ浜国際芸術村でのツアーが決まったり、プロモーションの大枠を皆で検討したり、諸々をへて、11月21日に公開制作発表と関連イベントを仙台の市民活動サポートセンターで行い事実上のスタートを迎えました。
12月からの稽古スタートに向けて、これまで準備で検討していた事を、プロモーションの中で具体的な形にしていこうと言う段階です。制作の色々な状況をミチユキのwebでもアップ予定です。
このプロジェクトでの大きな目的は、もちろん公演に足を運んでもらうかということなのですが、加えて誰に見てもらうかということが大事だとプロデューサーのmtでも常に考えています。作品に立ち会う観客が異なれば、問題作にもなるし記憶の彼方に飛ばされる作品にもなる。現状の公演の多くは、この様な試み自体が何も知られずに過ぎ去ってしまうことが殆どですが、2月に仙台の演劇状況が少しでも変わる転機になるように日々思考錯誤です。
でもこの公演必ず面白くなります、2月牡蠣の美味しい季節ですし冬の仙台「ミチユキ→キサラギ」必見です。
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