Tetra Logic Studio|テトラロジックスタジオ

建築・舞台芸術・映像を中心に新しい創造環境を生み出すプラットフォームとして結成。プロジェクトに応じて、組織内外の柔軟なネットワークを構築し活動を展開。

五十音 ―アルマイトの栞 vol.142

書店で、作家名の五十音順に本を並べている光景は珍しくなく、その場合に見かけるのは「あ:芥川龍之介」で始まるような並び方だ。海外作家だと、「ア:アーヴィング」から始まるような感じだと思う。作家名の五十音順とは、大抵そのようなことになるのだと信じ込んでいたから、『私が選ぶ国書刊行会の3冊 国書刊行会40周年記念小冊子』の巻末に付された索引に驚いた。それは五十音順に並んだ国書刊行会の出版目録なのだが、最初に名前の出て来る著者が「アレイスター・クロウリー」である。『麻薬常用者の日記』とか『霊視と幻聴』などを書いた、20世紀初頭の「魔術師」だ。五十音順で魔術師がトップになる図書目録を、他に知らない。

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見取り図に潜むもの ―アルマイトの栞 vol.141

広い展示会の会場で、どうやら自分が迷子になってるらしいと気付いたのは、会場に足を踏み入れて20分後くらいだったろうか。街中で迷子になった場合は早々に気付くのだが、展示会の場は事態が発覚するまでに随分と時間が掛かるのだと知った。その原因は、会場内のどこを見回しても愉しいからで、目を奪われるままにフラフラと展示ブースを覗きながら面白がって歩くうちに、自分の現在地が判らなくなる。エサに釣られて簡単に罠に掛かるタイプだ。けれども、酷い方向音痴の自分としては、決して無警戒に会場へ入ったわけではない。入場する前に、高い場所から会場全体を眺め、「見渡してしまえば勝ちだ」と考えた。慢心だった。

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