Tetra Logic Studio|テトラロジックスタジオ

建築・舞台芸術・映像を中心に新しい創造環境を生み出すプラットフォームとして結成。プロジェクトに応じて、組織内外の柔軟なネットワークを構築し活動を展開。

コンカリーニョ(札幌)にみる仮想→具体化のダイナミズム ―発見する場所10

何事も考えることと行うことの間には大きな溝がある。けれどもその溝を軽々飛び越える人がいる。 先日お会いした札幌のNPO法人コンカリーニョの理事長の斉藤さんは、その飛び越える人である。

コンカリーニョは、札幌の西の琴似駅の前に位置する2つの小劇場の運営に関わり、コンテンポラリーダンスを中心に、意欲的な活動を行っている。 このコンカリーニョの核心は、自分達でお金を集めて、劇場を立ち上げようと言うところだ。詳細な経緯はweb等で見て頂ければ良いかと思うし、実際に足を運ばれるとなお実感するだろう。

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FPAPで気づいたこと ―発見する場所09

 良く地域と劇場の関係が大事だと語られることがある。
素直に言って、それは東京の人が東京以外の場所で仕事(整理、認識)をするために使われていて、地域の中だけで完結すれば良いとする考え方の延長でしかないと感じることがある。

最近、僕自身は都市全体の舞台芸術の場をどう生み出すかに関心があるので、その立場からは、この考え方はどうも違和感がある。もちろん地域のことを考える必要はある。だが、例えば仙台を考えた時に、仙台の演劇環境と札幌の演劇環境はどう違うかというような都市間の差異をそれ以上に意識する必要があると思っている。舞台芸術の場自体を公共劇場に集約していくことへの違和感もある。

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小劇場集積都市「大学路」 ―発見する場所08

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昨年からソウルの大学路に足を踏み入れ、その空気を描くことに悪戦苦闘している。実はここ大学路は、知る人ぞ知るアジア随一の小劇場の集積エリアなのである。その数なんと80。
日本の小劇場の集積エリアと知られている下北沢には、約500m四方に10の小劇場があるが、同様の範囲に80弱の小劇場が存在していると言えば、その状況がなんとなくイメージして頂けるかもしれない。

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映し出す光と映し出される風景(2/2) ―発見する場所07

場との対話01 雪原の古民家を使った映像制作イベントin 会津(後編)

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前回に引き続き、今回の只見のイベントを通して、感じた場との対話について少し語ろうと思う。

東北の福島といえども実は雪に囲まれる地域はそう多くない。 この只見は、新潟との県境にあり数少ない豪雪地帯だ。 ここでは、雪は日常であり、生活の前提条件であり、通常仕方なく受け入れざおえない存在だ。 ただ、光が前面に浮かび上がり雪や古民家が後景となった幾つかの瞬間、今井さん自身も普段とは違う場所との対話があったように思う。

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映し出す光と映し出される風景(1/2) ―発見する場所06

場との対話01 雪原の古民家を使った映像制作イベントin 会津(前編)

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先月の3月23日-24日に、南会津郡只見町で、JIA福島の地域会「場との対話01 雪原の古民家を使った映像制作イベントin会津」において、テトラロジックスタジオがはりゅうウッドスタジオと共同してイベントのプロデュースと映像制作を行いました。
このイベントでの試みとイベントを通して感じたことを2回に分けて語ってみようと思います。
前編では、主にこのイベントでの狙いや試み、当日の様子について語ってみます。

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