Tetra Logic Studio|テトラロジックスタジオ

建築・舞台芸術・映像を中心に新しい創造環境を生み出すプラットフォームとして結成。プロジェクトに応じて、組織内外の柔軟なネットワークを構築し活動を展開。

乱歩と蔵書 ―アルマイトの栞 vol.10

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いつまで続くかと思いながら書き始めた『アルマイトの栞』も10回目である。誰か褒めてくれないものだろうか。
いや、そんな話をしようと思ったのではない。本である。人に本を二冊ほど貸すことになった。「貸すよ」と云ったまでは好いのだが、その本が部屋の中で見つからない。モノを探すのに苦労するほど広い家に住んでいるわけではない。本が多すぎるのだ。この本の量は、正直云って自分でもどうかと思う。まるで古書店である。

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映像の嘘と現実 ―アルマイトの栞 vol.9

べつに、どこかのTV番組の捏造騒ぎのことではない。 時折、映画を撮りたいなと思うのである。 学生の頃は年に一本くらいのペースで仲間とビデオで短編映画を撮っていた。 みんな呆れるくらいに時間があったけれど、金は無い。 それでその都度、試行錯誤の繰り返しで工夫をしていたが、それが愉しかった。 莫大な予算を湯水のように使えたら、あんなに愉しくはなかったんではないかと思う。

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人工知能と占い ―アルマイトの栞 vol.8

仕事に少し飽きると、Macを相手にチェスをしてみる。しかし、これが先ず勝てない。チェスのゲーム展開はどこの誰が計算したんだか10の120乗の組合せなんだそうで、Macがそのどこまでを先読みしているのかは知らないが、少なくとも僕よりは先を読んでいるんだろう。さすがはコンピュータである。 しかも、Macの奴は自分のコマを動かす時に「ビショップをbの4へ」とか喋るんである、英語で。で、S. キューブリックの映画『2001年宇宙の旅』を思い出した。

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100人を考える ―発見する場所05

芋煮

100人とはどれほどのものなのだろうか。 少し以前に、地球上がもし100人の村だったらという見方が注目されていた。ご存じの通りある世界を100人にスケールを置き換えるというもの。 現在、研究室の関連の調査である集合住宅を対象とした調査を継続して行っている。 調査の内容は、住まい方だったり転居前後の変化だったり多岐に渡るのだが、柱の一つが住宅全体のコミュニティの把握だ。 実は、この住宅の居住者が約50世帯でほぼ100人。 凝縮された100人ではなく、リアルな100人の生活がそこにある。 現段階では整理の過程だが、この100人と言う規模は建築や場を考える上で、一つのベンチマークにもなる。

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ビートルズと舞踏 ―アルマイトの栞 vol.7

BEATLS

ぶらっと珈琲を飲みに入ったカフェの店内でビートルズの曲が流れていた。 「デイ・トリッパー」のオリジナルバージョンを聴いたのは随分と久し振りのことだ。 中学生の時に何故か友人の間でビートルズが流行り、僕も一緒になって聴いていたので、ビートルズの曲はこの時期の記憶に繋がるものが多い。「イエスタディ」はギターで練習したな。思春期の恥ずかしい思い出の一コマである。

音楽と云うのは記憶と強く結びつきやすいようで、ある時期に集中して聴いていた曲ほどその当時の記憶が映像的に蘇ってくる。時にはその場面の中での自分の気分まで。そうかと思えば、その記憶と現在の自分が手を結んで新たな思考を巡らせる切っ掛けにもなる。

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