FPAPで気づいたこと ―発見する場所09
良く地域と劇場の関係が大事だと語られることがある。
素直に言って、それは東京の人が東京以外の場所で仕事(整理、認識)をするために使われていて、地域の中だけで完結すれば良いとする考え方の延長でしかないと感じることがある。
最近、僕自身は都市全体の舞台芸術の場をどう生み出すかに関心があるので、その立場からは、この考え方はどうも違和感がある。もちろん地域のことを考える必要はある。だが、例えば仙台を考えた時に、仙台の演劇環境と札幌の演劇環境はどう違うかというような都市間の差異をそれ以上に意識する必要があると思っている。舞台芸術の場自体を公共劇場に集約していくことへの違和感もある。