Tetra Logic Studio|テトラロジックスタジオ

建築・舞台芸術・映像を中心に新しい創造環境を生み出すプラットフォームとして結成。プロジェクトに応じて、組織内外の柔軟なネットワークを構築し活動を展開。

東の重力圏 ―アルマイトの栞 vol.94

photo ダイトウノウケン よく考えてみたら、墨田の町工場での公演が終わったばかりなのに、鈴木一琥さんの『3.10~10万人のことば』公演まで一ヶ月無いどころか、あと二週間弱で本番だ。町工場での『すみだフリオコシ』の公演が済んだ夜、後日あらためて町工場の皆さんを交えた「打ち上げ」をする話になり、一琥さんが「僕はもう『3.10』が終わるまで時間が取れないからさ、その後にしてくれると助かるんだよね」と申し訳なさそうに告げ、それを他の関係者と一緒に頷いて聴いていたのだが、それは自分も同じではないか。他人事のように聴いた自分が馬鹿者だ。Tetra Logic Studioは、昨年に引き続き、今年の『3.10』も舞台照明担当です。

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ヤスリ掛けはまだ ―アルマイトの栞 vol.93


撮影:大津伴絵
町工場をテーマに、町工場で上演した『すみだフリオコシ』の第一段は、11日(金)に無事終演。雪の中を御来場頂いた皆さま、ありがとうございました。「要予約」の公演だったので、来場者数の把握はしていたつもりなのに、なぜかその人数を上回り、「超・満員御礼」になってしまった。当日になって、なんとなくの心変わりで映像プロジェクターの設置位置を変更したのだが、あの気まぐれは天啓だったのかも知れない。予定通りの位置にプロジェクターがあったら、あの人数は入らなかった筈だ。ライヴで踊った鈴木一琥さんをはじめ、関係者全員が「気まぐれ」で功を奏すると云う、本来なら有り得ない舞台進行スタイルである。

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町工場迷路 ―アルマイトの栞 vol.92

昨年の秋から取り組んでいる町工場企画『すみだフリオコシ』は2月11日(金)の祝日に本番です。詳しくは公式サイトを御覧ください。「本番」と表現しても映像がメインとなるので、むしろ「上映会」と書くべきではないかとも思うが、鈴木一琥さんがその場で少しは踊る予定だから、一応「本番」である。会場は浜野製作所と云う町工場で、写真のとおり建物がやたらに目立つのでわかりやすいが、そこに至る道がどうにも不安である。少なくとも自分が、未だに単独で最寄りの八広駅から辿り着けるか怪しい。下町は、どうにも迷路である。

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切り貼りのホンネ ―アルマイトの栞 vol.91

地道に地道に「半村良オフィシャルサイト」は更新を続けている。盛り込まなければならない内容はまだまだ残っている。そして公式ツイッターも、ほぼ一日に一つずつは半村作品からの引用を中心に「つぶやき」続けている。作品からの引用だから、「ネタバレ」しないように気を付けなければいけない。同じ作品から立て続けに引用することを避けたり、作中とは異なる順序で引用しているわけで、つまりは可能な限り引用がデタラメに並ぶようにしている。「デタラメを心がける」のは難しい。と云うか、「心がける」ことなのだろうか。もっと他に心がけることがあるのではないか。

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拾い読み ―アルマイトの栞 vol.90

2011年もTetra Logic Studioを宜しくお願いします。年末、どうにか駆け込みで半村良さんの公式サイト「半文居」が開設し、「半文居」公式ツイッターも稼働。ちなみに、「半文居」とは半村さんが御自身の事務所に付けた名前である。それはともかく、公式ツイッターは半村作品からの引用を数人の担当者が選んで「つぶやき」として投稿するので、そうなると「つぶやき」のネタを探して半村作品を読むことになり、既に読み終えた作品も再度「ネタ探しの目」で読み直す必要に迫られる。明らかに「拾い読み」だ。その行為が何かに似ていると思った。「作者の気持ちを最も的確に表している一文を抜き出しなさい」。今さら国語の試験を受けてどうしようと云うのか。

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