TetraLogicStudio|テトラロジックスタジオ http://tl-studio.jp/ ja http://tl-studio.jp/tls/log/eid167.html 相手になる話 ―アルマイトの栞 vol.125 英語であれ、日本語であれ、言語を外国語として習得するならば、「会話」は確かに有効な手段である。そのような「会話」の相手役を、月に1、2... 英語であれ、日本語であれ、言語を外国語として習得するならば、「会話」は確かに有効な手段である。そのような「会話」の相手役を、月に1、2回で好いからやって欲しいと知人から頼まれた。そのくらいの頻度なら、まあ構わないかと思って引き受けた。引き受けて、気付いた。何を会話すれば好いのだ。「さあ会話しましょう」などと始まる会話を経験したことがない。そもそも他人同士の会話において、話が初めから終わりまで噛み合い続けることなど、ない。もしそんな状況があるとすれば、それは虚構の世界だ。いっそのこと、吉田戦車さんの『伝染るんです。』を台本にして会話するのはどうか。登場人物たちの会話は常にすれ違うが、じつのところ、日常会話とはそんなものだ。

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雑記 2012-05-12T14:25:30+09:00 幸和紀 Serene Bach 幸和紀
http://tl-studio.jp/tls/log/eid166.html 「孤高」がリレーする ―アルマイトの栞 vol.124 かなり以前から気になっていたのは、創元ライブラリの巻末に掲載された『中井英夫全集』の自社広告である。そこには中井英夫の全集を刊行す... かなり以前から気になっていたのは、創元ライブラリの巻末に掲載された『中井英夫全集』の自社広告である。そこには中井英夫の全集を刊行する旨を告知する文章や、作品紹介の文章があり、それじたい出版社の自社広告としては当然のことだ。どうにも気になったのは、その文章である。「彫心鏤骨の文体によって」。だしぬけに、難読だ。繰り返すが、これは出版社の広告文であって、中井英夫の書いた文章ではない。出版社の誰かが書いたのだと思うが、これを書いた人は「鏤」の字が好きなのか、全集の第4巻を紹介する文章には次のような記述がある。「鏤めた」。読めない。そもそも、「鏤」の字は何と読むのか。自社広告を装った漢字検定ではないかと思った。

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雑記 2012-04-27T16:19:20+09:00 幸和紀 Serene Bach 幸和紀
http://tl-studio.jp/tls/log/eid165.html 散らかる人たち ―アルマイトの栞 vol.123 昨年の11月、京王線に乗っていたときのことだ。通り過ぎる駅のホームの光景と一緒に、つげ義春さんの巨大な絵が視野を横切った。一瞬の出来事... 昨年の11月、京王線に乗っていたときのことだ。通り過ぎる駅のホームの光景と一緒に、つげ義春さんの巨大な絵が視野を横切った。一瞬の出来事に、「なんだ、今のは」と思わず口走ったら、友人も「つげ義春、『ねじ式』が、絵だった」と、意味の解らないコトバを発した。『ねじ式』の冒頭の絵が、B0版らしき大きさで貼ってあったのだ。気にならないわけがなく、あとで調べたら、それは府中市美術館で開催された『石子順造的世界』のポスターだと判明し、『ねじ式』の原画も展示されているとの触れ込みだった。会場で販売された図録の表紙は、京王線から垣間見たポスターと同じデザインで、その図録は美術出版社から一般書店にも並んだ。売れるに決まっている。

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雑記 2012-04-13T12:25:12+09:00 幸和紀 Serene Bach 幸和紀
http://tl-studio.jp/tls/log/eid164.html 「尺」と「終わり」 ―アルマイトの栞 vol.122 編集中の映像に、やはり曲を付けたいシーンが出て来てしまうわけで、自分でチマチマと音を並べ始めてしまった。気の向くまま音を並べている... 編集中の映像に、やはり曲を付けたいシーンが出て来てしまうわけで、自分でチマチマと音を並べ始めてしまった。気の向くまま音を並べているうちに、ふと思った。「この曲はどのようにして終わるのか」。自分で作り始めておきながら、無責任な疑問である。とりたてて何の計画も描かずに、ボンヤリと音を鳴らし始めた自分が悪い。まるで「即興歌」だ。「唄って」はいないけれど。となると、「即興演奏」とか「インプロヴィゼーション」などとカッコイイ呼び方をしたくなるが、やはり実態は「即興歌」であるらしく、『カメルーン・ピグミーの音楽』の収録曲を思い出した。どの曲も、なんとなく始まり、なんとなく終わる。「子守歌」は、子どもが寝付いたらエンディングなのだ。

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雑記 2012-03-30T21:16:36+09:00 幸和紀 Serene Bach 幸和紀
http://tl-studio.jp/tls/log/eid163.html 色の残し方 ―アルマイトの栞 vol.121 鈴木一琥さんのダンス公演『3.10』はどうにか終演。御来場頂いた皆さま、ありがとうございました。それにしても、照明の色が気付けば赤系統ば... 鈴木一琥さんのダンス公演『3.10』はどうにか終演。御来場頂いた皆さま、ありがとうございました。それにしても、照明の色が気付けば赤系統ばかりになっていた。「意識的に無意識」な照明プランを作ったら、そのようなことになった。どうも、放っておくと自分は赤系の色を選ぶ傾向にあるらしいのだが、『3.10』公演の一週間ほど前に映像作家のOさんと一緒に作業した映像編集が影響したような気もする。半村良さんの作品にちなむ場所を歩いて撮影した映像をコラージュ風に編集することを試みる中で、赤系統の色だけを残すシーンを混ぜてみたりする実験を延々と繰り返していたのだ。気付かぬうちに映り込んでいた派手なピンク色の家がいきなり目立ったりする。どんな趣味の家なのか。

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雑記 2012-03-16T17:50:28+09:00 幸和紀 Serene Bach 幸和紀
http://tl-studio.jp/tls/log/eid162.html 希望の装備 ―アルマイトの栞 vol.120 公演本番の一週間前になって告知めいたことを書くのもどうかと思うが、今年もTetra Logic Studioは鈴木一琥さんのダンス公演『3.10 10万人のことば』... 公演本番の一週間前になって告知めいたことを書くのもどうかと思うが、今年もTetra Logic Studioは鈴木一琥さんのダンス公演『3.10 10万人のことば』の舞台照明を担当します。この公演の照明を担当するのは今年が三回目だ。会場となるギャラリー・エフのサイトの公演案内には昨年の舞台写真が掲載されて居り、写真家のダイトウノウケンさん撮影のカラー写真を最初に見たとき、驚くほど美しいその光景に、多重露光の写真なのかと思ったが、どうやらそれは自分たちが作った明かりで、自分たちの手掛けた照明を一年後に見て自分で感動すると云う、えらくマヌケな状況である。見えないのですよ、公演中の舞台が、自分の作業位置からは。

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雑記 2012-03-01T20:13:53+09:00 幸和紀 Serene Bach 幸和紀
http://tl-studio.jp/tls/log/eid161.html リアルの方向 ―アルマイトの栞 vol.119 身近にあるだろう音を録って編集中の映像に入れようと思ったが、さもない筈のその音が意外と見付からない。それで、いっそのことシンセサイ... 身近にあるだろう音を録って編集中の映像に入れようと思ったが、さもない筈のその音が意外と見付からない。それで、いっそのことシンセサイザーでその音を作ってしまおうと考えたものの、自分の所有しているシンセはあまりに旧く、音声ファイルに変換する作業が厄介である。どうするべきかと悩んでいたら、ネット上にフリーウェアのシンセソフトを見付けた。アナログシンセのシミュレータだ。目前の作業とは無関係に、ときめいた。CGで再現された操作パネルの材質感のリアルさはなんだ。そこまで必要なのか。材質感はシンセの本質ではないが、「リアル」を追求するのがシミュレータの本分だ。きっと担当デザイナーが口走ったのである。「景気付け、景気付け」。

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雑記 2012-02-17T20:44:04+09:00 幸和紀 Serene Bach 幸和紀
http://tl-studio.jp/tls/log/eid160.html コラボからマニアックへ ―アルマイトの栞 vol.118 古書店の文庫の棚で『妖精物語からSFへ』と書かれた背表紙に目が留まった。にわかに意味の解らない書名だが、むしろそれゆえなのか、手に取っ... 妖精物語からSFへ 古書店の文庫の棚で『妖精物語からSFへ』と書かれた背表紙に目が留まった。にわかに意味の解らない書名だが、むしろそれゆえなのか、手に取ってしまった。よく見ると、著者はロジェ・カイヨワだ。『遊びと人間』で有名な人だ。と、書いて気付いたが、他の著作はよく知らない。「カイヨワ」と聞けば、条件反射のように『遊びと人間』がアタマの中に飛び出して来るが、その一冊しか著書がないわけではあるまい。そもそも、カイヨワに対するそんな条件反射を、いったいどこで植え付けられたのか。まるでカイヨワが「一発屋」みたいじゃないか。しかし、偉そうな口を利けた自分ではなく、『妖精物語からSFへ』の著者近影で初めてカイヨワの顔を見た。フランス人っぽい。それはそうだろう。

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雑記 2012-02-03T16:37:42+09:00 幸和紀 Serene Bach 幸和紀
http://tl-studio.jp/tls/log/eid159.html 当てはまる音 ―アルマイトの栞 vol.117 映像作家のOさんの協力を得て昨年から撮り溜めてきた映像を、そろそろどのように編集してまとめるのか考えねばならず、そんなことにボンヤリ... 映像作家のOさんの協力を得て昨年から撮り溜めてきた映像を、そろそろどのように編集してまとめるのか考えねばならず、そんなことにボンヤリとアタマを巡らせていたら、「一曲でいいから何か音楽を入れたい」と思ってしまった。自分で自分のクビを絞めることばかり思い付く、難儀なアタマである。しかし、「何か一曲」と思いはしたものの、具体的な曲のジャンルすら定かではなく、と云うことは、全ての音楽ジャンルが候補になり得るわけで、それは困ったことだ。旨く合いそうな曲調を偶然にでも気付かないかと考え、ともかく聴き始めたのは、松本隆さん作詞の曲ばかりを集めた7枚組CDボックス『風街図鑑』だ。古いアイドル歌謡を聴きたくなっただけなのじゃないか。

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雑記 2012-01-20T17:13:36+09:00 幸和紀 Serene Bach 幸和紀
http://tl-studio.jp/tls/log/eid158.html 漫画の妄想 ―アルマイトの栞 vol.116 2012年もTetra Logic Studioを宜しくお願いします。そして自分は年末に風邪をひき、半・寝正月だった。中途半端に外出して風邪をこじらせては寝込ん... 2012年もTetra Logic Studioを宜しくお願いします。そして自分は年末に風邪をひき、半・寝正月だった。中途半端に外出して風邪をこじらせては寝込んだ。寝込んで、江戸川乱歩の『パノラマ島綺譚』や『芋虫』を読み耽っていた。風邪で寝込んだときに読む本としてはいかがなものかと、自分で思う。どちらの作品も、エンターブレインから出版されている丸尾末広さん脚色・作画の漫画版だ。ただでさえ耽美な原作だが、丸尾末広さんがそれを絵にすると、「耽美」の度合いも尋常ではなくなる。画集を眺めるように一コマ一コマに見入り、細部まで観察してしまう。「丸尾さんは一コマ描くのに何時間を費やしているのか」などと、どうでもいいことが無闇に気になったりする。

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雑記 2012-01-06T17:37:19+09:00 幸和紀 Serene Bach 幸和紀