TetraLogicStudio|テトラロジックスタジオ
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コラボからマニアックへ ―アルマイトの栞 vol.118
古書店の文庫の棚で『妖精物語からSFへ』と書かれた背表紙に目が留まった。にわかに意味の解らない書名だが、むしろそれゆえなのか、手に取っ...

古書店の文庫の棚で『妖精物語からSFへ』と書かれた背表紙に目が留まった。にわかに意味の解らない書名だが、むしろそれゆえなのか、手に取ってしまった。よく見ると、著者はロジェ・カイヨワだ。『遊びと人間』で有名な人だ。と、書いて気付いたが、他の著作はよく知らない。「カイヨワ」と聞けば、条件反射のように『遊びと人間』がアタマの中に飛び出して来るが、その一冊しか著書がないわけではあるまい。そもそも、カイヨワに対するそんな条件反射を、いったいどこで植え付けられたのか。まるでカイヨワが「一発屋」みたいじゃないか。しかし、偉そうな口を利けた自分ではなく、『妖精物語からSFへ』の著者近影で初めてカイヨワの顔を見た。フランス人っぽい。それはそうだろう。[続きがあります]
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雑記
2012-02-03T16:37:42+09:00
幸和紀
Serene Bach
幸和紀
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当てはまる音 ―アルマイトの栞 vol.117
映像作家のOさんの協力を得て昨年から撮り溜めてきた映像を、そろそろどのように編集してまとめるのか考えねばならず、そんなことにボンヤリ...
映像作家のOさんの協力を得て昨年から撮り溜めてきた映像を、そろそろどのように編集してまとめるのか考えねばならず、そんなことにボンヤリとアタマを巡らせていたら、「一曲でいいから何か音楽を入れたい」と思ってしまった。自分で自分のクビを絞めることばかり思い付く、難儀なアタマである。しかし、「何か一曲」と思いはしたものの、具体的な曲のジャンルすら定かではなく、と云うことは、全ての音楽ジャンルが候補になり得るわけで、それは困ったことだ。旨く合いそうな曲調を偶然にでも気付かないかと考え、ともかく聴き始めたのは、松本隆さん作詞の曲ばかりを集めた7枚組CDボックス『風街図鑑』だ。古いアイドル歌謡を聴きたくなっただけなのじゃないか。[続きがあります]
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雑記
2012-01-20T17:13:36+09:00
幸和紀
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漫画の妄想 ―アルマイトの栞 vol.116
2012年もTetra Logic Studioを宜しくお願いします。そして自分は年末に風邪をひき、半・寝正月だった。中途半端に外出して風邪をこじらせては寝込ん...

2012年もTetra Logic Studioを宜しくお願いします。そして自分は年末に風邪をひき、半・寝正月だった。中途半端に外出して風邪をこじらせては寝込んだ。寝込んで、江戸川乱歩の『パノラマ島綺譚』や『芋虫』を読み耽っていた。風邪で寝込んだときに読む本としてはいかがなものかと、自分で思う。どちらの作品も、エンターブレインから出版されている丸尾末広さん脚色・作画の漫画版だ。ただでさえ耽美な原作だが、丸尾末広さんがそれを絵にすると、「耽美」の度合いも尋常ではなくなる。画集を眺めるように一コマ一コマに見入り、細部まで観察してしまう。「丸尾さんは一コマ描くのに何時間を費やしているのか」などと、どうでもいいことが無闇に気になったりする。[続きがあります]
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雑記
2012-01-06T17:37:19+09:00
幸和紀
Serene Bach
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再生に捕まる ―アルマイトの栞 vol.115
どう云うわけか、やたらとDVDを手渡されている。その大半は、映像作家のOさんから渡されたもので、Oさんが付き合ってくれている仕事で撮影して...
どう云うわけか、やたらとDVDを手渡されている。その大半は、映像作家のOさんから渡されたもので、Oさんが付き合ってくれている仕事で撮影してもらった映像だ。舞台公演の記録映像もあれば、インタビュー取材の映像もあり、半村良さんの作品に登場する場所を二人で歩いてみた際の映像もある。いつの間にか机の上でDVDが増殖していた。Oさんと会うたびに増える。これから編集作業を進めていく映像ばかりで、と云うことは、きちんとチェックしながら観ないといけないわけだ。観るスピードが追い付かない。Oさんがコッソリと「遊び心」エフェクトを映像中に仕掛ける人だと気付いた時、「早送りするな」とOさんに耳許で囁かれた思いがした。[続きがあります]
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雑記
2011-12-22T18:16:11+09:00
幸和紀
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消す方法 ―アルマイトの栞 vol.114
西新宿の界隈を、映像作家のOさんと一緒にカメラを持って歩き回った。半村良さんの『高層街』の物語に沿って歩き回ったのだ。『高層街』は1980...
西新宿の界隈を、映像作家のOさんと一緒にカメラを持って歩き回った。半村良さんの『高層街』の物語に沿って歩き回ったのだ。『高層街』は1980年11月の西新宿を舞台にして始まる。半村さん本人と思しき小説家が、開業二ヶ月後のハイアットホテルに長逗留して原稿を書いている状況設定で、なにせ表題が『高層街』だから、ハイアットから見える高層ビルの名前が目白押しに登場する。ハイアットを扇の要に、北東方向の野村ビルから時計回りに南のNSビルまで、8棟のビル名が並ぶ。その光景を、作品と同じように撮影してみようと出掛けたわけだが、困った。ヒマな人は地図を見て欲しい。高さ243mの都庁が邪魔だ。コクーンタワーはセンタービルの向こう側なので、見えないことにした。[続きがあります]
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雑記
2011-12-09T13:17:53+09:00
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読了できない場合 ―アルマイトの栞 vol.113
河出書房から刊行された文藝別冊『追悼 小松左京』は、執筆陣が驚くほど豪華だ。つい買ってしまうのは仕方が無いが、そもそも自分はそれほど...
河出書房から刊行された文藝別冊『追悼 小松左京』は、執筆陣が驚くほど豪華だ。つい買ってしまうのは仕方が無いが、そもそも自分はそれほど小松左京さんの作品を読んでいない。むしろ、『日本沈没』を読み始めては途中で挫折した経験が十代の頃に幾度もある。しかも、なぜか必ず上下二巻の上巻まで読んで挫折するのだ。だから、『日本沈没』の上巻のラストシーンだけは無闇にハッキリと記憶している。何の自慢にもなりはしない。さいとう・たかをさんが劇画化した『日本沈没』は全三巻だったが、これですら二巻あたりで挫折した。原作の上巻ラストと同じ箇所だった。なにか、してやられたような気分になったが、つまり自分はいまだにベストセラー『日本沈没』の結末を知らないのである。[続きがあります]
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雑記
2011-11-25T16:52:38+09:00
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ロケハンの人数 ―アルマイトの栞 vol.112
「ロケハン」と呼ばれる行為を目的に出掛ける場合、それはいったい何人くらいで出掛けるのが適正なのだろうかと考えながら、カメラを片手に...
「ロケハン」と呼ばれる行為を目的に出掛ける場合、それはいったい何人くらいで出掛けるのが適正なのだろうかと考えながら、カメラを片手に一人で出掛けた。「それは散歩だよ」と云われそうでもあり、しかしそのコトバを否定できる程の強い反証材料も無い。「お散歩ですか?」と誰かに声を掛けられたなら、「はい」と答えておくのが無難と云うものだ。しかし、散歩中の者が、自分とは縁もゆかりもない見ず知らずのマンションにカメラを向けたりするだろうか。それは「不審者」なのではないかと、ファインダを覗きながら思った。咄嗟にアタマに浮かんだのは、「古いマンションを観て全国を歩くのが趣味なんですよ」と云うデタラメな台詞だ。[続きがあります]
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雑記
2011-11-11T17:42:30+09:00
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3.5週間後に気付く ―アルマイトの栞 vol.111
どう考えても時間が経ち過ぎではないかと思うが、鈴木一琥さんダンス公演『龍の声』の打ち上げがあったのだった。公演から三週間以上が経過...
どう考えても時間が経ち過ぎではないかと思うが、鈴木一琥さんダンス公演『龍の声』の打ち上げがあったのだった。公演から三週間以上が経過して「打ち上げ」と云うのもどうなのか。もう、何を打ち上げたら好いのかよく判らないのである。「これは公演の打ち上げなのだ」と強い自覚を持ち続けることが出来なければ、それはただの「呑み会」になってしまう。そして、それは「不可解なことに」と云うべきかもしれないが、出席した全員が「これは公演の打ち上げなのだ」と強く自覚をして集まったらしく、きちんと「打ち上げ」になっていた。その席上で一つの指摘が出た。「この公演って、じつは野外公演だったんじゃないか」。三週間以上も過ぎて、なんてことを云い出すのだ。[続きがあります]
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雑記
2011-10-31T09:56:50+09:00
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溜め込み、停滞 ―アルマイトの栞 vol.110
なにかと失速気味である。作家の清水義範さんが『半村良クロニクル』と題したエッセーを30回に亘って半村良オフィシャルサイトに連載してくだ...

なにかと失速気味である。作家の清水義範さんが『半村良クロニクル』と題したエッセーを30回に亘って半村良オフィシャルサイトに連載してくださったが、連載が終了したいま、半村サイトの目立った記事更新が滞り気味なのである。地道なサイト更新は継続されている。サイト開設時に掲載が間に合わなかった半村作品の紹介が少しずつ増えたり、半村さんの話題が『S-Fマガジン』などに登場すれば、その情報を掲載している。サイトを小まめに覗いて隅々までジックリと眺めて貰えれば、判る。その細かな更新に気付けるかどうかを試す「半村良サイト検定」でも始めたい気分だが、それは何の役に立つ資格検定だろうか。[続きがあります]
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雑記
2011-10-14T14:32:44+09:00
幸和紀
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延長コードの気持ち ―アルマイトの栞 vol.109
鈴木一琥さんダンス公演『龍の声』は無事に終演。御来場頂いた皆さま、ありがとうございました。それにしても、舞台の世界に踏み入って随分...
鈴木一琥さんダンス公演『龍の声』は無事に終演。御来場頂いた皆さま、ありがとうございました。それにしても、舞台の世界に踏み入って随分と長い時間が経つが、今回の『龍の声』ほど自分を不安に陥れた公演は他に例が無い。不安のタネには事欠かず、その先頭に現れたのが、電気容量だ。公演会場の第五福竜丸展示館は劇場ではないのだから、舞台照明などを前提とした電気容量を備えているとはハナから期待していない。とは云え、どの程度の容量なのかを知らないのもマズイので、一琥さん経由で確認をした。一琥さんからの返事は「15アンペア」だった。信じがたい少なさに疑念を抱き、現地でブレーカボックスを覗くと契約量は150Aだった。ダンサーに電気のことを尋ねてはいけない。[続きがあります]
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雑記
2011-10-03T11:10:19+09:00
幸和紀
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